はじめに
電子書籍リーダーといえば、Kindleを思い浮かべる方も多いでしょう。
これまでのKindleは白黒表示が主流で、小説やビジネス書を読むには最適でしたが、雑誌や漫画、児童書のように色が重要なコンテンツには少し物足りなさがありました。
しかし2025年、ついにAmazonがその壁を打ち破ります。Kindle ColorsoftとKindle Colorsoft Signature Edition――Kindle史上初の「カラーE-Inkディスプレイ」を搭載した新モデルが登場しました。
この記事では、この2つのモデルの特徴、違い、メリット・デメリット、そしてどちらを選ぶべきかまでを徹底的に解説します。
Kindle Colorsoftとは?
Kindle Colorsoftは、7インチのカラーE-Ink「Colorsoft」ディスプレイを搭載した最新モデルです。
これまでの白黒E-Inkと同様に、目に優しく紙のような読み心地を保ちながら、カラー表示を可能にしました。
主なスペック
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ディスプレイ:7インチ Colorsoft E-Ink
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解像度:カラー表示 150ppi/白黒表示 300ppi
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ストレージ:16GB(約数千冊の本を保存可能)
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防水性能:IPX8
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バッテリー:1回の充電で数週間使用可能
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ポート:USB-C充電
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重量:軽量設計で長時間の読書も快適
どんなコンテンツに最適?
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漫画やグラフィックノベル
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カラーの雑誌や写真集
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児童書や絵本
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教材や参考書(図や表が多いもの)
白黒Kindleでは再現しきれなかった色彩のニュアンスが、Colorsoftによってより自然に表示されます。
Signature Editionとの違い
Kindle Colorsoftには、通常モデル(16GB)に加えて、上位モデルのSignature Editionが用意されています。
Signature Editionの特徴
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ストレージ容量倍増:32GB
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ワイヤレス充電対応:置くだけで充電可能 ※ワイヤレス充電器は別売り
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自動調光ライト:環境に合わせて明るさを自動調整
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価格:通常モデルよりやや高め
これらの追加機能により、特に読書時間が長い方や、大容量のカラー雑誌・PDFを多く保存したい方には最適なモデルです。
実際の使用感レビュー
ここからは、国内外のレビューやユーザーの声をもとに、使用感をまとめます。
良い点
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カラー表示の美しさ
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白黒時より解像度は下がりますが、色味は鮮やかで自然。特に漫画やイラスト本の没入感が大幅に向上します。
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目に優しい
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液晶や有機ELと違い、直射光でも読みやすく、長時間の読書でも目が疲れにくいです。
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防水性能
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IPX8防水なので、お風呂やプールサイドでも安心。
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バッテリー持ち
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カラーモードでも1〜2週間、白黒モードならさらに長持ちします。
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改善してほしい点
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カラー表示時の解像度低下
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150ppiは文字主体のコンテンツではやや粗さを感じることも。
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価格
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白黒モデルに比べると割高感がある。
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ページめくり速度
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液晶よりは遅め。特にカラーモードではページ切り替え時にわずかな遅延を感じる場合があります。
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カラーE-Inkのメリットと使い分け
白黒E-Inkの強みは「文字の読みやすさ」ですが、カラーE-Inkは以下の点で大きなメリットがあります。
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情報量の増加:図表や地図が見やすくなる
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学習効率の向上:教材や参考書で色分けが活きる
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娯楽性の向上:コミック・雑誌がより生き生きと表示される
逆に、純粋な文字だけの小説やビジネス書を読むだけなら、従来の白黒モデルでも十分です。
モデル選びのポイント
あなたがどちらのモデルを選ぶべきかは、読書スタイルで決まります。
読書スタイル | おすすめモデル |
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小説・ビジネス書メイン + たまにカラー | 通常モデル |
漫画・雑誌中心、カラー重視 | Signature Edition |
家族や子供と共有 | Kidsモデル(1年分のAmazon Kids+付き) |



価格と購入タイミング
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Kindle Colorsoft 16GB:約4万円
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Kindle Colorsoft Signature Edition 32GB:約4.5万円
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Kindle Colorsoft Kids 16GB:約4.3万円
発売直後は値引きが少ないですが、プライムデーやブラックフライデーなどのセール時には値引きされる可能性があります。
まとめ
Kindle Colorsoftは、電子書籍の新しい形を提示してくれます。
これまで白黒でしか楽しめなかったKindleが、カラーで世界を広げ、読書体験を一段と豊かにしてくれるのは間違いありません。
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漫画や雑誌、児童書を読む機会が多いなら買い
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カラー表示に興味がなく、小説だけなら従来モデルでOK
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長く使うならSignature Editionが安心
あなたの読書スタイルに合わせて、最適なKindleを選んでみてください。
画像:公式HPより引用